ケロちゃん の巻
ばーちゃんは亡くなるまでの4年くらい
痴呆が進んでいたこともあり施設に入っていた。
その前はずっとばーちゃんちに一人で住んでいた。
施設に入ってからは叔父さんが家の整理をしていたようだが、
はんぶん廃墟のようになっていた。
亡くなったことをきっかけにいつ家を完全整理&処分されてもおかしくない。
わたしは、そうなるまえにばーちゃんの家に
取りに行きたいものがあった。
この子の双子の弟、的存在。
私は前にも書き記したことがあるが、
カエルが好き。
このシリーズのぬいぐるみを集めているのだが、
車に積んでいたこの子をばーちゃんが気に入ったようで
前にばーちゃんにも買ってプレゼントしたことがあった。
喜んでくれて、ケロちゃんと呼んで
ばーちゃん家に飾られていた。
亡くなってしまった今、
このまま処分されるのは私としてはとても悲しい。
ので、叔父さんに許可を得てケロちゃんを
うちで引き取らせてもらうことに。
晴れてケロちゃんは本日うちの子となった。
私がプレゼントしたものなので
形見というのも変だが、
私にとってはばーちゃんとの思い出の品だし
何より私がそれで満足だし、いい。
しかし、思った以上に廃墟化していたばーちゃん家。
叔父さんにすべてを任すのもばーちゃん子の私としては忍びない。
これから何年かかるか知らんけど、
整理をしていこうかと考えているところである。
つづく。