スーパーマーケッ子のヴェルサス日誌

ゲーム・お菓子・ときどき仕事

わたしの好きな本 の巻

今日はお休みなので、

ゆーっくり過ごす。

 

古本屋で買ったまま読みかけの本をよみおえてしまおう。

あったかいコーシーでも飲みながら。

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皆様ご存じ、ちびまる子ちゃんの作者のさくらももこのエッセイ。

古本屋で100円だったので購入していた。

で、1日かけて読破。

 

さて、

さくらももこのエッセイは結構好きで、

もものかんづめ

たいのおかしら

さるのこしかけ

ひとりずもう

そういうふうにできている

さくらえび

あのころ

まるこだった

ももこのはなし

 

と、すべてではないが買っている。

メジャーなエッセイなので

だいたい古本屋に100円とかで売られていて

読んでは売って、

時間を置くとまた読みたくなったりするもんだから

再購入したりしている。

それを平均2、3回ずつくらいは繰り返している。

 

今回のやきそばうえだは初めて購入したが、

まあ安定のさくらももこワールドだとは思う。

 

きっとそのうちこれも古本屋に売りに行くだろう。

だけど、もしかするとこれは再購入することはないかな。

 

あ、つまらなくはなかったのだよ?

本についての感想やネタバレ等はするつもりもないので

安心していただきたい。

ぜひ皆様にも読んでほしい。うん。

 

 

私のさくらももこのエッセイについての思うところを

少し字に起こしてみようと思う。

 

さくらももこのエッセイはまず第1に読みやすい。

読んだことのある人も結構いるだろうから言わずもがなだが、

読みやすく読み手を疲れさせない良さがあると思う。

肩がこらない良書である反面、

心を打つエピソードや人生の教訓といったものではない。

まさに休みの昼下がりにぴったりの本である。

 

特に初期のもものかんづめ さるのこしかけ たいのおかしら

この3作はそういった部分において秀逸だと思っていて、

上記の赤字部分みたいな

ともすると批判めいた文を書いた私だが

再購入回数は先ほどの平均再購入数をグンと抜いていたはずだ。

 

以降の作品もさくらももこ節でエッセイとしては非常に良いとは思う。

が、最近の作品になればなるほど感じる「何か」がある。

 

まずは、さくらももこを取り巻く人のさくらももこに対する異常なまでの

気遣いめいたものの生々しさ、とでも言おうか。

 

執筆のために一流ホテルのスイートを手配してもらったり、

そこでルームサービスを取り好き勝手し、

さらには丁重な物言いではあるが、自分のこだわりのヨーグルトを

手配させたり。

 

そして、さくらももこ という作家が偉大過ぎるゆえか

彼女の子供じみたお金のかかったバカ騒ぎに

いい大人がつき合わされているさまが

垣間見えまくっているのだ。

 

まさに今回のやきそばうえだ計画はその最たるものだったし

ワダダスなる知り合いのいい間違いをまとめた冊子や、

なんとかさんを褒め称える会。

サクラプロダクションでの演劇やら、

息子の悪ガキぶりにお灸をすえるべく作られた

いい子になるためのTV番組作り。

 

これらのエピソードのどれにも言えることは

まわりの人たちが「おもしろいですね、やりましょう」と

言っているということだ。

本当にそう思っているのならばサークルのノリとして

あるいは、最近ならばユーチューバー企画としていいだろう。

まあ、さくらももこもちゃんとエッセイに収録して

作品として昇華しているのだから問題ないだろ、といえばそうだが。

 

もしかすると、エッセイのネタにしてる分潔くて

一流の作家というものはそういうものかも知れないというのは

承知の上だ。

知ってしまえば、それを加味して人となりと感じてしまうのは

自然といえば自然ではないか。

 

第2に、息子への異常なまでの甘やかしだ。

お祭りでのお小遣いの与え方や、

欲しいものを際限なく与える様、

バカ親丸出しの息子の絵を絵本にして出版を考えている

公私混同の様子など。

きっとお子さんがいる方の見方は私とまるで違うだろう。

だが、エッセイの中で徐々に成長していくさくらももこの息子が

どうも普通の感覚を身につけて成長しているように感じないところに

「やっぱりな」的な感じを抱いてしまうのだ。

 

ここまで書いた文を読み返してみて、

自分でも思ったが、私はこれではさくらももこ否定派みたいだな。

 

だけど、そうではないよ。

むしろ大好きである。

私が読書できる人間になれたのはさくらももこのエッセイによるところが

だいぶ大きいと思うし。

なにより、否定派であったならば再購入を繰り返したりしない。

 

私は、一方的なさくらももこのお節介な隣人なのだ。