昨日のブログを書きながら
営業職のころのことを思い出してきた。
当たり前だが、営業職になったことによって
車に乗る機会が一気に増えた。
毎朝配達があったし、
お客まわりもあった。
工場の資材を運ぶ多々機会もあったし。
大学の2年で免許を取ったものの
せいぜい大学と家の往復程度で
ドライビングテクニックはひどいものだった。
そんな状態で営業職となったものだから
幾度となく事故りそうになった。
てか、事故った。
営業車は乗りなれないマニュアル車。
会社の駐車場は砂利道に段差。
マニュアル車の運転をしたことない人には
ピンと来ないかもしれないけれど
車が密集しているところで
坂や段差のある所で切り返しをしながら駐車する
というのは、なかなか難しい。
車が好きな人ならなんてことはないのだろうけど。
「一度バックに入れて、クラッチをゆーっくり踏みながら・・・あっ!」
ブーン、ガンッ!!
社長の奥さん(経理)のマイカーに元気いっぱい体当たりしてしまった。
社長の奥さんの車はシューって言っていた。
クビになってしまう。。。
と、泣きながら社長室に駆け込み
(´;ω;`)「申し訳ありません。奥様の車を破壊してしまいましたぁぁぁ
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめry」
怒鳴られるかな、クビになるかな。
様々な不安が頭をよぎり泣きわめく私。
社長はそんな私に「怪我無かったか?
保険がきくから大丈夫だ。次から気をつけろやな?」
と、優しく声をかけてくれた。
あの時は、社長が神に見えたものだ。
あの時は。(のちにいろいろと出てくる)
泣きながら社長室を後にして、業務に戻る。
よし、社長の恩に報いるため
明日からは安全運転で行くぞ。
と、心に決めた。
翌日、細い裏通りへの配達。
急ぐ私が細い道を時速60kmで駆ける!
バンッ!
「・・・?」
何が起きたかわからなかったが、
左のミラーに私の青ざめた顔。
ハイエースの左のミラーが見たこともない方向を向いている。
もうだめだぁあぁぁ。
すると、
カポッという音とともにミラーがとれてしまった。
「ぎゃああああ!」といったか言わなかったかももう覚えていない。
どうしようか考えた挙句、
近くのホームセンターに駆け込む。
超強力!
と、書かれたセメンダインを買い、
ブリブリと押し出し、泣きながら左ミラーにかける。
それをねじれてしめじ🍄みたいな形になった
ミラーの根本に押し込んでみる。
1分ほどそのまま静止してみる。
くっつくだろうか?
くっつかなかったら板金屋にでも行こうか。
昨日の今日だ。
小心者の私にはもう会社に報告することなんてできなかった。
心拍音が自分でわかるという体験。
後にも先にもこの時だけだっただろう。
そして、1分。
恐る恐る手を離すと
なんと
くっついてるー!!!
セメンダインハンパねー☆★☆
心のもやもやが晴れていくのを感じた。
今日は、空が青いな。
今気づいたよ。
そんな心の余裕を取り戻した。
ようやく日常業務に戻る。
お得意先回りをし始めて数十分。
左側をチラ見。
・・・あれ?
ミラーに私が。
またズレてるううう!
車を停車して残りのセメンダインを再度ブリブリブリ。。。
ガッチガチに固まったのを確認し
再出発。
今度は隙間にそそぎ込んだのが功を奏し、
何の問題もなく過ごせた。
心のもやもやが再発。
悪いことはできないのである。
今だったら、どう対処すべきか
もうちょっと冷静に判断できると思うが、
当時の私はこんなんだったな。
仕事辞めてからもこの営業車に乗る夢を何度か見た。
以来、私は安全運転である。