スーパーマーケッ子のヴェルサス日誌

ゲーム・お菓子・ときどき仕事

ゲスい天才ときれいな凡人 の巻

特に何を観るとも決めずに「投資」とだけ検索ワードに入れて

ヒットした映画から観る作品を決定するというルールで

本日の映画をセレクトすることとなった。

R18+

 

なるほど。

ゲスくて卑猥である。

しかも尺が3時間。

 

しかしながら、3時間があっという間。

まあ、面白い映画の時によく言う常套句だよね。

 

いや、しかもなにがすごいって

これが実話とは。

 

薬キメながら女抱いて、

カスみたいな投資商品をぼったくり手数料で売りさばいて

億単位で金を稼ぐ。

 

マクドナルドの成り立ちの映画を観た時も

ティージョブズの生涯を観た時も感じたし

まあ、言えばうちの会社のすげー仕事できる人みてても

思うけど

 

仕事できる奴は大事な何かが欠けているな

これだよね。

 

でも、金があるからか、

持ち合わせたカリスマ性なのか

そういう人の周りには人が集まるんだよなー。

 

 

ディカプリオが演じたジョーダンベルフォートの

すごいところ、

脳ナシの寄せ集めを一流の営業マンに仕上げたその手腕にある。

途中のエピソードが強烈なので

最後の方には忘れてしまいそうだけど

ジョーダンを取り巻く

幹部連中はもともと薬の売人上がりの連中。

まともに学校も行っておらず

ジョーダンの話すジョークの意味すらまともに

理解できていない連中。

この寄せ集めにアメリカの一流セレブから

ゴミ投資商品の受注を受けるところまで

教育しているという事実がとんでもないんだよな。

 

映画だからノウハウの説明は省かれたけど

これこそがこの映画で最も重要な、いや

ジョーダンが巨万の富をてにすることができた所以だろう。

 

私も職場で教育の機会が多いし

私もいろんな人から教育を受けてきたけど

やっぱ仕事はできても教育へたくそな人もいれば

かたや仕事は全然しないけど人に任せるのが上手な人もいる。

どっちが優秀か。

 

実は後者なんだよね。

そりゃ万能何でもできる人間は優秀だけど

ヒトの体ってのはマルチタスクにも限界がある。

じゃ、より大きなパフォーマンスを出すには

やっぱりチーム戦て事になるだろうよ。

とすれば、さぼってばっかいるくせに

部下をうまくあごで使って

トップの要求を達成して

あたかも「私がやりました」ヅラするのが

大事なんだろう。

 

若いころは「こんな奴が評価されてるなんて

会社は何も見てないな」と思ってたけど

どうやらそうじゃないよね。

 

人を束ねる能力ってのは必ずしもブレーンが

体を動かすのがよい、ではないんだ。

だって、ブレーンなんだもの。

より多くの物事を判断できるように

体をフリーにしておくことも

ブレーンには大事なことなんだよね。

それがサボっているんだとしても。

高いパフォーマンスを発揮して

更にサボってるなんて、むしろ能力高い。

という見方もあるよね。

 

いや、それでさらに周りから好かれていたら

なおいいけどさ。

 

ずるがしこさってか

図太さをみがけ、と

映画に強く指摘された気がした。