平社員日記 の巻

会社の飲み仲間が（今お酒をキホン飲まなくなったので

厳密にいうと、もと飲み仲間ということになるが。）

本日出世した。

久々のLineで「何だろう？」と思ったが出世の連絡だったわけだ。

うちの会社らしいのが、こーいった時の当人の報告は暗い。

今日のLineの文面もそうで「オワタ」とくる。

普通、きっとほかの会社だったら栄転は喜ばしいことなのだろうが

うちの会社は上に行けば行くほど

ひどい目に合うシステムになっているようで

本社勤務になる人はみな上記のような発言をしたり

具合を悪くしたり、退職したりする。

どういう会社だ、ここは。

そんなんだから、こういう報告を受けた方も

なんて言っていいものかかなり悩む。

単純に「おめでとう」でいいような気もするが、

自分に置き換えたとして「ちっともめでたくないよ」の気持ちなので

困るのだ。

もしかすると１０人にひとりくらいは上に行くことに誇りを持っている人も

いるかもしれないけど、

少なくとも私みたいなものと仲良くしてくれている人は

愛社精神よりもマイライフ至上主義者が多いため

「おめでとう、って言っても大丈夫かね？」みたいな

あいまいな返答を送ることになる。

少し話がそれるけれども、

入社１年目くらいのころは

上を目指す人が３人に１人くらいは、いる。

私も新入社員研修の時にいた、そーいうキラキラな目をした

人の話をよく聞かされた。

「資格取得と自己啓発を２年以内に

完了してどこそこを目指すんだ」やら、

「だれそれに気に入られると本部に抜擢されるらしいから

なんちゃらセミナーに出て顔を覚えてもらう」とかね。

しかし、会社の内情を知っていくことで目はよどんでいき

そーいうことを高らかに唱えていたやつから辞めていった。

結局その本部行きキップをつかんだのは

入社時にドライな目をして「だるい」とか「できるだけ楽な部署に」とか

言っていたやつらだったりするから不思議だ。

きっと会社が必要としているのは要領よく結果を残す人。

そうすると、ラクするために不要な工程をできるだけ取り除き

結果を出せる人なんだろう。

横着しいの私の仲間は最小の手数で効率よく結果を出し

大抜擢されたんだろうな。

ビッグマウスはそれに見合う結果を出せるからヒーロー。

口ばっかのやつはただの言い訳しいだからいつまでたっても出世しない。

いくら目がキラキラしてても、だめなもんはだめ。

私はモブとして一生懸命会社の歯車に徹していることにしとくぞ。

一番私にあっていて、仕事を楽しめるポジションだと思うので。

で、たまに愚痴ってくれる出世頭達の話をうんうんと頷きながら

酒に付き合うのが私の幸せだ。

みんな頑張るのだよ！